概要・機能
撮影諸元計算は、UAV写真測量の撮影計画を数値で固めるツールです。 カメラの諸元と対地高度、ラップ率を入力すると、地上画素寸法(GSD)・コース間隔・主点間距離・ 飛行速度とシャッター間隔がその場で求まり、地図情報レベルと作業規程のラップ率標準に対する 適合可否も同時に判定します。
求めたコース間隔はそのままドローンコースジェネレーターに引き継げるので、 「諸元を決める → コースを引く」までを続けて行えます。
使い方
カメラを選ぶ
手順1でカメラの諸元を決めます。入力を変えると結果は即座に更新されるので、確定ボタンはありません。
- プリセット: 機種を選ぶと焦点距離・センサーサイズ・画素数が入ります。選択後は諸元の要約と、その値がメーカー公表値か復元値かの注記が表示されます
- 手入力(センサー実寸): 「諸元を手で入力する」を開き、焦点距離・センサー横縦(mm)・画素数を入力します
- 手入力(35mm換算): センサー実寸が公表されていない機種向けです。35mm換算焦点距離とアスペクト比を入れれば、画角の比が実機と一致するため写る範囲もGSDも正しく求まります
センサーの縦横比と画素数の比が食い違うと警告が出ます。異なる機種の値が混ざっていないか確認してください。
高度、または目標GSDを決める
手順2は「高度を決める」「目標GSDを決める」のどちらからでも始められます。
- 高度を決める: 対地高度(m)を入力すると、その高度でのGSDと地図情報レベルの判定が表示されます
- 目標GSDを決める: 目標の地上画素寸法(m/px)を入力すると、必要な対地高度を逆算します。「250 → 0.02m」「500 → 0.03m」のチップで基準値をワンタッチ入力できます
対地高度が150mを超えると警告が出ます。航空法上、原則として許可・承認が必要な高度です。
ラップ率を決める
手順3で進行方向のオーバーラップ(OL)とコース間のサイドラップ(SL)を設定します。
- 標準値のチップ: 作業規程の標準値を一発で入力できます。選んだ標準に対する適合判定が結果欄に表示されます
- 数値を直接入力: 手で値を変えると標準への適合判定は外れます(独自条件での計算とみなすため)
- 図解: 写真4枚を実際の重複率どおりに並べて描くので、濃く重なっている部分=何枚に写るかが目で確認できます
目安として、数値図化のUAV写真測量はOL60%/SL30%、写真点群測量はOL80%/SL60%、撮影後に重複度を確認できない場合はOL90%/SL60%です。
速度とシャッター間隔を決める
手順4はどちらを固定するかを選びます。
- シャッター間隔から: 機体の最短撮影間隔を入力して、そのとき出せる飛行速度を求めます
- 速度から: 飛ばしたい速度を入力して、必要なシャッター間隔を求めます
丸めは常に安全側(重複が増える方向)に切り捨てます。結果には丸める前の計算値と、丸めた後の実効オーバーラップ率も表示されるので、余裕がどれだけあるか確認できます。丸め幅は詳細設定で1 / 0.5 / 0.1から選べます。
シャッター間隔を2秒より短くすると警告が出ます。機種によっては連写が追いつかないため、実機の最短間隔を確認してください。
結果を確認する
右側(スマホでは下部)の結果欄に、現場で使う値と判定がまとまって表示されます。
- 判定: 地図情報レベルの適合と、選択中のラップ率標準への適合
- コース間隔 FI: 隣り合うコースの間隔。コピーボタンで数値をそのままコピーできます
- 飛行速度・シャッター間隔: 手順4で選んだ入力から求めた対の値
- 参考: 主点間距離BL(進行方向の撮影位置の間隔)と地上画素寸法GSD
「コースジェネレーターへ」を押すと、コース間隔を引き継いだ状態でドローンコースジェネレーターが開きます。
詳細設定を使う
- カメラの向き: 標準は「長辺をコース直交」です。コース間隔を広く取れて飛行効率が上がります。機体側の設定で長辺を進行方向に向ける場合のみ切り替えてください
- 丸め幅: 速度・間隔の丸め単位です。速度が丸め幅より小さくなる低速条件では、0.5や0.1に細かくすると値が出ます
ツール下部の「計算式と作業規程の基準値」を開くと、使用している式(W = Dh × ω / f など)、地図情報レベルとGSDの対応表、ラップ率の標準値、根拠とした準則・マニュアルを確認できます。