概要・機能

フライト予報は、ドローン飛行・GNSS測量の計画のためのコンディション確認ツールです。 指定した地点について、GNSS衛星の配置から計算したDOP予測、気象庁の天気予報、 最寄りアメダス観測所の実況値、宇宙天気(Kp指数・太陽フレア)を、 今日〜明後日の3日分まとめて確認できます。

6衛星系対応のDOP予測(GPS/GLONASS/QZSS/Galileo/BeiDou/NavIC)
時刻スライダーとスカイプロットで衛星配置を確認
気象庁の天気予報(天気・降水確率・風)とアメダス実況
Kp指数予測・太陽フレア確率(NOAA SWPC)
KML/KMZ/SIMA読み込みで現場位置を指定
ページ全体を画像として保存(記録・共有用)
DOPとは: 衛星の幾何配置による測位精度の低下率(Dilution of Precision)です。 値が小さいほど良好な配置で、GNSS観測ではPDOP 3以下が目安とされます。
フライト予報の画面。地図で地点を選択し、日付タブとDOPグラフ・可視衛星数グラフでGNSSコンディションを確認できる

使い方

地点を指定する

予報を確認したい飛行予定地点を指定します。指定した地点の住所が自動表示されます。

  • 地図クリック: 地図上の任意の場所をクリック
  • 現在地: 「📍 現在地」ボタンで自動取得
  • ファイル読み込み: KML/KMZ/SIMAを読み込むと現場の図形が地図に表示され、その位置を地点に指定できます

SIMAファイルを読み込む場合は、平面直角座標系の系番号を正しく選択してください。

日付を選ぶ

日付タブで「今日」「明日」「明後日」のいずれかを選択します。

  • 選んだ日の予報がGNSS・天気・宇宙天気の全パネルに反映されます
  • アメダス実況は「今日」タブのみ表示されます(予報日には観測値はありません)

GNSS衛星コンディションを確認する

DOPグラフと衛星数グラフで、観測に適した時間帯を確認します。

  • DOPグラフ: 1日分のDOP変化を表示。谷になっている時間帯が観測好機です
  • 時刻スライダー: 動かすとPDOP/HDOP/VDOP/GDOPの数値と、その時刻のスカイプロット(衛星配置)が表示されます
  • 仰角マスク: 山間部や建物の多い現場では仰角マスクを上げると、遮蔽環境に近い条件で計算できます(既定15°)
  • 衛星系の切り替え: お使いの受信機・ドローンが対応する衛星系にチェックを合わせます(既定はGPS+GLONASS+QZSS)

天気予報・実況を確認する

気象庁発表の天気予報と、最寄りアメダス観測所の実況値を確認します。

  • 天気・降水確率・風の予報を表示。風の表現(やや強く/強く/非常に強く)は風速の目安付きです
  • アメダス実況では観測所名と距離、風速・最大瞬間風速・降水量・気温などを表示します

宇宙天気を確認する

NOAA SWPC発表のKp指数予測と太陽フレア確率を確認します。

  • Kp指数は地磁気の乱れの指標で、Kp5以上(磁気嵐)では電離層の乱れによりRTK/GNSS測位が不安定になることがあります
  • RTK測量やRTK対応ドローンでの高精度飛行の前には特に確認をおすすめします

画像として保存する

画面右下の「📷 保存」ボタンで、ページ全体を1枚の画像として保存できます。

  • 飛行計画書への添付や、チームへの共有に活用できます

よくある質問

DOPの値はどのくらいなら観測に適していますか?
一般にPDOP 3以下が良好な観測の目安とされます。DOPは衛星の幾何配置による精度低下率のため、 同じ地点でも時間帯によって大きく変化します。DOPグラフで値が小さい時間帯を選んで 観測・飛行を計画してください。
予報は何日先まで確認できますか?
今日・明日・明後日の3日分です。GNSSのDOP予測は軌道情報(TLE)からの計算値、 天気は気象庁の予報、Kp指数はNOAA SWPCの予測を表示します。 アメダス実況は観測値のため「今日」のみ表示されます。
どの衛星系にチェックを入れればよいですか?
お使いの受信機・ドローンが実際に使用する衛星系に合わせてください。 日本ではGPS+QZSS(みちびき)が基本で、既定ではGLONASSを加えた3系をONにしています。 近年のRTK対応機はGalileo・BeiDouにも対応しているものが多いため、 機体や受信機の仕様を確認してチェックを合わせると実際に近いDOPになります。
Kp指数とは何ですか?ドローンにどう影響しますか?
Kp指数は地磁気の乱れの大きさを0〜9で表す指標です。太陽フレアなどでKp5以上(磁気嵐)になると 電離層が乱れ、RTK測位のFix解が得にくくなったり、GNSSの測位精度が低下することがあります。 高精度測位が必要なRTK測量・写真測量の飛行日は、Kp指数が落ち着いている日を選ぶのが安全です。
データはどこから取得していますか?独自の予報ですか?
軌道データはCelesTrak、天気・アメダスは気象庁、宇宙天気はNOAA SWPC、 地図・逆ジオコーディングは国土地理院の公開データを使用しています。 本ツールは公式発表のデータをそのまま表示するもので、独自の予報は行いません。 DOPのみ軌道情報から計算した予測値です。
このツールだけで飛行可否を判断してよいですか?
いいえ。本ツールは計画の補助を目的としています。実際の受信状況は上空の開け具合・障害物・ 電波環境に左右され、天候も急変することがあります。飛行可否の判断は最新の公式情報と 現地の状況に基づいて行ってください。

トラブルシューティング

天気予報が表示されない
解決策: 海上など予報区が特定できない地点では天気予報を表示できません。 陸上の地点を選択してください。それでも表示されない場合は、 ネットワーク接続を確認してページを再読み込みしてください。
アメダス実況が表示されない
解決策: アメダス実況は「今日」タブでのみ表示されます。 また、選択地点から100km以内に観測所がない場合(離島・海上など)は表示できません。 日付タブと選択地点を確認してください。
DOPグラフが表示されない・取得エラーになる
解決策: 衛星の軌道データ(TLE)の取得に失敗している可能性があります。 ネットワーク接続を確認し、時間をおいてページを再読み込みしてください。 また、すべての衛星系のチェックを外すとDOPは計算できません。 少なくとも1つの衛星系にチェックを入れてください。
現在地が取得できない
解決策: ブラウザの位置情報の許可を確認してください。 HTTPSでアクセスしているか、ブラウザの設定で位置情報が有効になっているか 確認してください。
SIMAを読み込むと位置が大きくずれる
解決策: 平面直角座標系の系番号の選択が現場と合っているか確認してください。 SIMAファイルには座標系の情報が含まれないため、系番号を正しく選択する必要があります。