概要・機能

野帳カメラは、現場の写真撮影に必要な情報(工事名・点名・日時・位置・方位など)を 電子小黒板として写真に焼き込み、同時にGPSと方位をEXIFに記録するブラウザ完結型のカメラツールです。 インストール不要で、PWAとしてホーム画面に追加することもできます。

カスタム項目の電子小黒板を写真に焼き込み
GPS(緯度経度・標高)と方位をEXIFに自動記録
ファイル名テンプレート(日時・任意項目の組合せ)
クイック入力バー・自動連番(+1)対応
4:3クロップ・ピンチズーム・ライト・グリッド表示
プリセット保存・設定のエクスポート/インポート
フォルダ自動保存(Chrome/Edge)またはダウンロード保存
ギャラリー機能(端末内に一時保存)
プライバシー: 撮影した写真はサーバーにアップロードされません。 すべての処理は端末内のブラウザで完結します。
方位について: 方位は端末の磁気センサー(磁北)を使用します。 iOSは通常そのまま動作しますが、Androidは機種により精度が異なります。 使用前に「8の字」に振ってキャリブレーションを行うと精度が向上します。

使い方

ツールを開いて権限を許可する

野帳カメラを開くと、カメラ・位置情報・端末の向き(センサー)へのアクセス許可を求められます。すべて「許可」してください。

  • HTTPS環境(drone-gis.com)でのみカメラと位置情報が利用可能です
  • iOSでは画面を一度タップすると方位センサーが有効化されます
  • 右上の「⋯」→「位置・方位の状態」で取得状況を確認できます

黒板項目を設定する

右下の「⚙」(設定)→「黒板項目」から、写真に焼き込みたい項目を追加します。

  • 「+ 行を追加」でラベルと値を入力(例: 工事名 / ○○改修工事)
  • クイックを有効にすると、撮影画面下部のクイック入力バーから素早く値を変更できます
  • +1を有効にすると、撮影のたびに値の末尾の数字を自動で1ずつ増やします(例: P-001 → P-002)
  • 「自動項目」で日時・GPS・標高・方位の焼き込みON/OFFを切替(GPSと標高はEXIFには常に付与されます)

ファイル名テンプレートを設定する

「ファイル名」セクションでテンプレートを設定します。

  • プリセットボタン(日時 / 点名+日時 / 工事名+点名+日時 など)からワンタップで選択
  • 「+日付」「+時刻」「+点名」など、項目チップを追加して自由に組合せ可能
  • 区切り文字(_ / - / 空白)も追加可能
  • 「テンプレート直接編集」で {date}_{time}_{点名} のように直接入力もできます

保存先を設定する(任意)

「保存先」から「フォルダを選択して自動保存」をタップすると、指定フォルダに直接保存されます。

  • 対応: Chrome / Edge(PC・Android)
  • 非対応環境(iOS Safari等)では従来通りダウンロードフォルダに保存されます
  • 同名ファイルがある場合は自動で末尾に連番(_2、_3)が付きます

撮影する

下部中央のシャッターボタンをタップで撮影します。

  • 画面の薄暗い部分は保存範囲外(4:3にクロップされます)
  • ピンチで光学/デジタルズーム(対応端末のみ)
  • 右上「⋯」→「ライト」「カメラ切替」「グリッド」
  • 右上「▦」で電子小黒板の表示ON/OFF
  • 横持ち・縦持ちは端末の傾きで自動判定(画面ロック中もOK)

プリセットで現場を切り替える

「プリセット」セクションで、現場ごとの設定一式(黒板項目・ファイル名テンプレートなど)を保存・呼び出しできます。

  • 名前を入力して「保存」で現在の設定をプリセット化
  • セレクトボックスまたはチップから選んで適用
  • 「データ」→「設定をエクスポート/インポート」で他端末との共有も可能

ギャラリーで確認・取り出す

左下の「▤」ボタンから、端末内に一時保存された撮影画像を確認できます。

  • 「保存」で個別ダウンロード、「削除」で個別削除
  • 「編集」→「全削除」で一括削除
  • ギャラリーはブラウザのIndexedDBに保存され、ブラウザデータを削除すると消えます

よくある質問

撮影した写真にGPS情報は記録されますか?
はい、位置情報の許可がされていれば、緯度経度・標高がEXIFのGPSタグに自動で付与されます。 黒板への焼き込み(表示)は「自動項目」のチェックボックスで制御できますが、EXIFには常に書き込まれます。
国土交通省の電子小黒板(情報化施工)に対応していますか?
本ツールは現場の記録用に黒板情報を写真に焼き込むものです。 国交省の「写真管理基準」で要求される改ざん防止用の電子署名(黒板情報をXMPに埋め込む形式)には対応していません。 正式な納品物には専用アプリのご利用をおすすめします。
写真はどこに保存されますか?
Chrome/Edgeで保存フォルダを指定した場合は、そのフォルダに直接保存されます。 それ以外(iOS Safari等)は通常のダウンロードフォルダに保存され、同時にギャラリー(IndexedDB)にもコピーされます。 クラウドへのアップロードは一切行われません。
アプリとしてインストールできますか?
はい、PWA対応です。設定パネルの「アプリ」→「野帳カメラをインストール」、 またはブラウザのメニューから「ホーム画面に追加 / アプリをインストール」で、 ホーム画面のアイコンから単独アプリのように起動できます。
写真は何枚まで保存できますか?
保存フォルダを指定している場合は端末のストレージ容量次第で制限はほぼありません。 ギャラリー(IndexedDB)はブラウザの容量制限(数百MB〜数GB)に依存します。 大量に撮る場合はフォルダ自動保存の利用と、定期的なギャラリーの全削除をおすすめします。
画面が縦なのに横向きで保存される / 逆になる
端末の傾き(重力方向)から自動判定しています。 画面回転をロックしたまま横持ちで撮影しても横写真として保存されます。 意図せず判定がずれる場合は、設定→「撮影の向き」で「画面ロック時も端末の傾きで自動判定」をOFFにすると、画面の向きのみで判定する動作に切り替わります。
ファイル名に日本語ラベル(例: {点名})は使えますか?
使えます。黒板項目で設定したラベル名をそのまま {ラベル名} としてテンプレートに記述してください。 OSによってはファイル名の禁止文字(/ \ : * ? " < > |)は自動でアンダースコアに置換されます。

トラブルシューティング

カメラが起動しない / 「アクセスが拒否されました」と表示される
解決策: ブラウザのサイト設定でカメラを「許可」に変更してください。 Chromeはアドレスバー左の鍵アイコン→「サイトの設定」、iOS Safariは「設定」アプリ→Safari→カメラから操作します。 また、HTTP環境(http://)ではカメラが利用できません。https://drone-gis.comからアクセスしてください。
GPS(緯度経度)が取得できない
解決策: 位置情報の許可、端末の位置情報サービスON、屋外での測位を確認してください。 屋内や高層ビルの間、地下では精度が大きく低下します。 右上「⋯」→「位置・方位の状態」で取得状況と精度を確認できます。
方位が表示されない / ずれる
解決策: iOSは画面を一度タップすると方位センサーの利用許可ダイアログが出ます。 Androidは機種により対応が異なります。 精度がずれる場合は、端末を「8の字」に数回振ってキャリブレーションしてください。 また、車や鉄筋付近など強い磁気がある場所では誤差が大きくなります。
保存フォルダを指定しても毎回ダウンロードされてしまう
解決策: File System Access APIに対応したブラウザ(Chrome / Edge)でのみ自動保存が可能です。 iOS Safari・Firefoxなど非対応ブラウザでは従来通りダウンロード動作になります。 Chrome/Edgeでも、ブラウザを再起動するとフォルダの書き込み権限が一時的にリセットされ、最初の撮影時に再度許可を求めるダイアログが出ることがあります。
ライト(フラッシュ)ボタンが効かない
解決策: ブラウザのカメラAPI(torch機能)の対応有無は機種・OS・ブラウザに依存します。 iOS Safariは現在torchに非対応です。Android ChromeやEdgeでは多くの背面カメラで利用できます。 非対応の場合はボタン自体が非表示になります。
黒板の文字が小さい / 大きすぎる
解決策: 設定パネル「表示」→「黒板サイズ」スライダーで調整できます。 また「黒板位置」で四隅のいずれかに変更可能です。 画面の上下バーに被って見える場合も、撮影される写真上では適切な位置に配置されます。